applebear's diary

とある情シスで働く女子。ITに興味なかったのに、気づいたらクラウドとかHPCとかなんか、ITど真ん中の世界に飛び込んでます。プライベートでは駆け出しキャリアコンサルタント(JCDA)だったり。ITとかキャリアについていろいろと書き残したいと思います。 ※このブログの記載内容はあくまでも個人的見解によるものです。 所属する組織の見解は含まれず、所属組織とは一切関係ありません。

AWSのユーザーグループ(JAWS-UG)の魅力

みなさま、こんにちは。

くまモンをこよなく愛する、自称くまモンエバンジェリストあゆゆ(@applebear_ayu)です。

この記事は GeekWomenJapan Advent Calendar 2016 - Qiita 12月18日分の投稿になります。

 

ブログつくっていろいろ書こうと思っていたのに、どんどん仕事やその他の個人活動を活発にしすぎて余裕がなくなって、「もうだめだー、なんかきっかけないとだめだー」ということで、本アドベントカレンダーに投稿を決意した次第です。

(前に進むのは得意だけど、それを振り返ってまとめるのが苦手なタイプです。過去の記事の少なさがそれを物語っています・・・笑)

 

そんなわけで、今回はエンタープライズ情シス所属の私が会社の外に一歩踏み出すきっかけとなり、大きく成長させてもらったコミュニティであるAWSのユーザーコミュニティー(JAWS-UG:Japan AWS User Group)について書きたいと思います。

 

そもそもJAWS-UGとは?

今やIT界隈で知らない人はいないのではないかというぐらい巨大化しているJAWS-UGですが、2010年にAWS利用者の有志によりクラウド技術の情報交換や啓蒙活動を行うために発足されたのが始まりだそうです。

私が参加し始めたのは2013年末~2014年初くらいなので、すでにAWSの認知も日本でかなり進んでいましたし、コミュニティとしてはかなり完成形に近い形で成り立っていました。2010年の発足当時はまだAWSは日本リージョンもなく、もちろん日本語の情報もない・・・ということで、そういう部分を補う意味でも、エンジニアの皆様が積極的に情報交換を行う場でかなりGeekな方々たちの集まりの場だったのだと想像しています。

現在はJAWSの支部は日本全国に60を超える支部が存在します。すべての支部を合わせると数えられないくらいのMeetupが実施されている(JAWS-UGカレンダーで確認する限り、直近1年は250超えるくらい)ので、平均するとほぼ毎日どこかしらで開催されているような状況です。

また、最近はASCIIさんがJAWS専用のコミュニティ情報サイトをつくってくれるくらい、話題性にあふれるコミュニティです。

ascii.jp

 

私の思うJAWS-UGの魅力とは

IT界隈には数多くのコミュニティが存在しますが、それぞれいろんな魅力があるとおもいます。私はJAWS-UG以外はそこまで多くのコミュニティに顔を出しているわけではないので、比較というよりは完全なる主観になってしまいますが、私の感じているJAWS-UGの魅力を皆様にも是非お伝えしたいと思います。

1.非エンジニアも参加歓迎!女子会もある!

最初にこれを書かせていただのは、私自身の立場が大きく関係しています。

エンタープライズの情シス」ってすごく中途半端な立ち位置だなとつくづく感じています。(もちろん会社の規模やその人個人のスキルレベルによっても異なるんですが)

少なくとも新卒からずっと「超ド級エンタープライズ」に所属している私としては、「情シスってことはITエンジニアだね?」と聞かれると「そうですね。。。いちおうITエンジニア・・・ですかね?」という感じでいつも自分の肩書に困る(涙)

理由としては、IT界隈のGeekなITエンジニアの集団に入ってしまうと、なんかとても「ITエンジニア」とは名乗れないくらいの「ただITちょっと知っている人」レベルだから。

そう感じていた私としては、IT系のコミュニティに参加するのはとても勇気がいることで、初めてJAWSに参加したときにはコミュニティ独特の盛り上がりにもなじめず、「これはまずいところにきた・・・」という感じで実は怖くなって帰ったレベルでした。

その後、やっぱりもっとAWSのことを知りたいとおもって、再チャレンジするタイミングをうかがっていたところ、クラウド女子会のメンバーの皆様に出会うことができたのが私の転機のきっかけでした。

当時、運営メンバーの中にはクラウドインテグレーターの営業担当を含む非エンジニア女子が3名もおり(ぎょりさん&どんまいこさん&きえさん)、彼女たちが非エンジニアにもかかわらず、運営を行っているという状況に衝撃を受け、エンジニアとしては中途半端な自分でも受け入れてくれそうな土壌があるのだなと思うと同時に、何かしら自分でも行動できるのではないかという気になりました。

この思いはその後、JAWSへの活動を進める中で自分と同じ思いをしている人でももっと足を運んでもらえる支部をつくりたいとおもい、ゆかりんさん、なおみさん、中山さんとともに初心者支部を立ち上げた理由にもつながっています。

エンジニアであろうがなかろうが、少しでも自分の会社の外に一歩踏み出すきっかけをつくれる場所(コミュニティ)をつくりたいと私自身思って立ち上げた支部もありますし、そういう土壌がJAWSにはあるということを皆様には知っていただけると嬉しいです。

 ※私の「エンタープライズ情シス」から一歩踏み出した話はこちらのスライドをご参照ください。

www.slideshare.net

 

2.全国に知り合いができる!旅できる!

60を超える支部がありますので、各地方に最低1つ以上の支部があります。(全都道府県とまではいかないのですが、かなりの都道府県に支部があります。やっぱり東京近郊が一番種類が充実しているのも事実ですが。。。)

JAWSは年に2回、"JAWS DAYS" と "JAWS FESTA" という全国規模の大きなイベントがあります。これらの運営はすべてコミュニティを取り巻く有志メンバー(ボランティア)だけでなりたっています。

JAWS DAYS” 

これは例年3月に都内で開催されていまして、1000人を超える規模の大イベントです。

次回は2017年3月11日@五反田で開催が決定しておりまして、今年はなんと2000人規模になる予定です。

既に申し込みも開始していますので、「JAWSには参加したことがない」「実はちょっと行ってみたいなぁと思っていた」といった皆様も是非このイベントに参加して、JAWSの魅力を知っていただければと思います!

▼申し込みはこちらのDoorkeeperから!

jaws-days.doorkeeper.jp

 
JAWS FESTA” 

こちらは秋頃に地方都市で開催されるイベントになります。過去の開催状況をみると、2016年は東海道(名古屋)2015年は九州(福岡)2014年は東北(仙台)2013年は関西(大阪)となっています。

2017年の開催場所はまだ未定です。

 

このような全国イベントには地方からも多くの皆様が参加されます。私はここで出会った仲間をつてに、地方に旅行に行くついでに地方の勉強会やイベントに参加したり、美味しいものを食べたりして、学ぶ楽しみだけなく、出会う楽しみも含めて、一石二鳥ならぬ、三鳥も四鳥もよくばった楽しみができるのもまた魅力の1つだとおもいます。

 

3.世界に広がるユーザーグループ

先日11/28-12/2開催されましたAWSが公式に行っている年に1度の大カンファレンス re:Invent では全世界のAWSのユーザーグループリーダーがあつまるイベントも開催されました。

また、カンファレンスのセッションの中にも、ユーザーグループについてのセッションがありました。
日本語タイトル:成功するAWSユーザーグループの構築と成長

このセッションは、サンフランシスコ、ミュンヘン、上海、横浜(日本)のそれぞれの都市のグループをリードするリーダーのパネルディスカッション。

このセッションはすべて録画されていますので、興味のある方は↓の動画を是非ご覧ください。

www.youtube.com

 

AWSユーザーグループの中でも日本は非常に活動が活発なのですが、日本代表としては横浜支部の吉田真吾さんが参加し、日本のAWSコミュニティ事情の共有と、コミュニティーの使命について熱く語ってくれました。

登壇者の吉田さんがご自身のブログでこの時の様子を記事にしてくださっていますので、是非こちらも読んでいただき、AWSコミュニティーをリードする1人である吉田さんの熱い思いを感じていただければと思います。

yoshidashingo.hatenablog.com

 

 

4.情熱をもっている人が本当に多く集まっているパワースポット!

これはJAWSだけじゃないんですが、コミュニティってそこに集まる「人」がすべてで、その熱が集まっている人たちの間で伝播しあうというか、そういうエネルギーを感じれるパワースポット的な存在だと思ってます。

会社だけとか、家庭だけとかクローズドな状況が長く続く状態だと、自分の思いとか、技術的な部分に理解や共感が得られなくて、なんかくすぶってしまったり、ほんとに自分が信じている道が正しいのかな?と迷ったり、なにか行き詰って壁にぶつかってしまうような経験をしたことってみなさんあるのではないかとおもいます。

特に大きな目標を達成したいときにはそうした状況に出くわすことがあるのではないかとおもいます。

そうした自分の思いの正しさや確からしさを確かめたりするときに力を借りる場所としての「コミュニティ」の存在というのは非常に大事だなと感じています。

3で紹介させていただいた吉田さんのブログの中にもありましたが、そうしたコミュニティを支える、ヒーローというのがとても大事で、JAWSにはそうしたヒーローがたくさんいる=パワーを持っている人がたくさんいる=めっちゃパワースポットという図式が成り立っているのではないかと思います。

 

まとめ

農業でいえば、よい作物を安定的につくる土壌というのは肥料を買ってきてまいたからといって、簡単にできるものではなく、つくるのにはとても手がかかって、とても長い年月がかかってしまうものです。

JAWSはまだ6~7年程度のコミュニティかもしれませんが、大切に、パッションを持った多くの人々が関わることによって大きく育ててられてきたコミュニティだとおもいます。クラウドの成長スピードに合わせてコミュニティもどんどん成長しています。

私もそんな土壌を維持して、さらによい土壌をつくっていく作り手の1人としてこれからも活動を続けたいと思っています。

いままでコミュニティには縁がなかった人でも、一歩踏み出す勇気さえあれば、誰でもヒーローになれる土壌とチャンスがあるのがJAWSの魅力なのではないかとおもいます。

 

おまけ

就職活動をするときに、「自分は何をしたいんだろう」ということ以上に、「自分には何ができるだろう」ということを考えていました。

自分ひとりだけで何かをしようとしても、たった一人だとちっぽけな存在に感じてしまい、なにもできる気がしませんでした。でも同じ志をもった仲間がたくさんいそうな場所をみつけて、そこで仕事をすれば、きっと自分の想いに共感してくれて大きなことを成し遂げられるんじゃないかと思い、探していたとき、出会った言葉が

「私の哲学は技術そのものより、思想が大切だというところにある。
思想を具現化するための手段として技術があり、また、よき技術のないところからは、よき思想も生まれえない。
人間の幸福を技術によって具現化するという技術者の使命が私の哲学であり、誇りである」

という言葉でした。

いま、私はこの言葉を残した人物が創業者した会社で仕事をしていますが、仕事だけでなく、コミュニティ活動を含めた、社外活動を通じてもこの言葉の大切さを実感することが多いです。

「思想」を実現するための「手段」として、どのように「技術」を使いこなすのか。

よき技術のある場所には、よい思想も集まる。

そんなパワーのある場所で思いをぶつけ合いながら、みんなで成長できる場所をつくることで、人の幸福を具現化できる人がどんどん増えてくれるとうれしいです。